マレーシアのイスラム系自宅結婚式に参列!④お食事

自宅披露宴のお食事は、最近はだいたいケータリングのようです。

とりあえず、見た方がわかりやすいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

典型的なお祝いのお食事だそうです。

ビーフルンダン(牛肉のココナッツミルク煮こみ)、

アヤムメラ(鶏肉のトマト煮込み)など、
どれもおいしかったです!



中でも、目を引いたのが、葉っぱに包まれたタパイ(tapai)。

特別な日に出されるスイーツの一種で、

包みを開けると、右のカップに入っているような

もち米を発酵させたものが入っています。

要は、日本でいう甘酒のようなもの。

毎日、麹で作った甘酒を食しているほどの

発酵食品loverとしては興味津々です!

この葉はゴムの葉らしいですが、

バナナの葉のこともあるようです。

 

お味はというと、思った以上に発酵が進んで、お酒っぽい感じ。

近くにいたお酒がダメな人は、酔いそう、と話されていたぐらいです。

でも、あくまでもスイーツという扱い。

ムスリムは、もちろんアルコールは禁止なのですが、

「こういう特別な時だけ、アルコール気分を楽しむんだよ」

「10日以上たつとお酒になるけど、それまでなら大丈夫」とも聞きました。

発酵させるのに使うのはラギという麹で、

こちらでポピュラーなテンペという大豆の発酵食品を作る際にも使われます。

以前、テンペ作りのワークショップにも参加したので、

おおおっ、となりました。

テンペ作りの話も書こう、書こうと思いながら、すっかり忘れていますが(笑)。

 

とりあえず、この結婚式編が完了するまで、頑張ります~(笑)

 

 

マレーシアのイスラム系自宅結婚式に参列!③ 衣装

披露宴といえば、新婦さんの衣装!

でも、マレーシアの場合、私的に特に注目してほしいのが男性の衣装です。

いわゆる黒のタキシードより、断然ステキ。

 

 

めっちゃ良いお写真~。

男性のウエストのところにさしてあるkerisという

伝統的な刀をチェックしてみてください。

本来、それぞれの家や、地域でデザインが

異なるんだとか。

伝統工芸品として売られているものなんて、

ウン百万円もします。

 

それにしても、淡いオレンジの衣装、ホント素敵❤♡❤

 

 

①で触れた、ニカー(婚姻誓約式)の時は

白のお衣装だったようです。

前日は、いわゆるブライダルシャワーの女子会

のようなものがあり、前撮りも行われ、

新婦さんは3回衣装を変えられたんだとか。

やっぱ一生に一回ですもん、

乙女心は世界共通ですね~。

ただ、ニカーが済むまでは、

正式に夫婦と認められていないため、

本来、夫婦で一緒に写真を撮ってはいけないそうで、

基本は新婦さんのみの前撮りだったと聞き、びっくり!

 

KLセントラル駅のすぐ近くに、ペルダナ植物園という公園があるのですが、

そこは前撮りの人気スポットのようで、

さまざまな衣装を見ることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブライズメイドさんがいることもあるようです。

 

 

 

ちなみに、参列者は日本ほどパーティーっぽい

服ではないけれど

女性は少しおめかししている感じが多いかな。

でも、普段着でも構わないようです。

 

 

 

改めて、披露宴がどんなものか、こちら↓のリンクが参考になるかもしれません。

hatimalaysia.com

 

 

マレーシアのイスラム系自宅結婚式に参列!② シラット

披露宴の冒頭で披露されたのが、シラット。

もともとマレーシアの伝統武術で、結婚式でも披露されることがあるようです。

 

一昨年ぐらいに、英国植民地時代のマレーシアの英雄を描いた

映画「マット・キラウ:自由のための反逆」を見て、

一度シラットをナマで見てみたかったので、ここの段階ですでに大興奮!

 

とにかく、どんなものかご覧ください。

 

 

 

最後に、必ず新郎と軽く握手をするようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳴らしているのは、コンパンという片面太鼓。

子どもたちも多く、各地域で小さい時から

親しまれているんでしょうね。

 

 

中に、お一人日本人でシラットを習われている方がいらっしゃったそうです。

シラットは、マレーシア人ならだれでもできるというようなものではなく、

(日本舞踊だって、だれでも舞えるわけじゃないから、当たり前だけどw)

特にここまで本格的なシラットを舞える方は、マレーシア人の中でも多くないんだとか。

この方は、シラットの舞のことをタリと書かれていますね。

披露宴でのシラットをプルと呼んだり、2人で舞うと書かれているのもみました。

シラットは、マレーシアだけでなく、インドネシアなど東南アジアを中心に

広く親しまれ、いろんな流派があるそうです。

舞を見ていると、何か猛獣をイメージしたような動きがあります。

そんな話をしていると、

イスラム教は偶像崇拝を禁じているので、具体的な何かの動物を表現しているわけではない」

と教えていただき、なるほど~。

 

シラットについて、興味を持った方は、

マレーシアで大ヒットした「マット・キラウ」も見てみてください。

かなり愛国的な作品ですが、マレーシアの歴史を知ることもでき、オススメです。

filmarks.com

 

マレーシアのイスラム系自宅結婚式に参列!①

6月、日本人(男性)とマレーシア人(女性)の結婚式にご招待していただき参列してきました。

新郎さんはマレー語が話せ、新婦さんも日本語ができ、素敵なカップルです。

新婦さんはイスラム教徒さん。

イスラム教徒は同じ宗教同士でないと結婚できないなので、新郎さんはすでに改宗されています。

イスラム社会では男性の役割が大きいそうで、

女性が改宗するより、男性の改宗の方が大変とも聞きますが、どうなのかな。

 

結婚式と書いていますが、正確にいうと、ニカーというイスラム教の婚姻誓約式があり、

その後、披露宴という流れになるようです。

ちなみにブルーモスクに見学に行くと、この婚姻誓約式が行われるお部屋を見せてくれます。

その説明では、イマームというイスラム教指導者と、

新郎・新婦の父親など証人の立ち合いのもと、行われるようで、

場所は必ずしもモスクでなくても、自宅などでもいいようです。

 

最近は自宅での披露宴は少なくなっていると聞きますが、

庭先に白いテントと赤いリボンの飾りつけがあるのは時々見かけることがあります。

ただ驚くのは、その参加者の数!

1000人、2000人が祝福に駆けつけるのも普通なんだそうです。

披露宴のスタート時間がきちんと決まっているわけではなく、

招待客はずっと披露宴にいるというより、入れ代わり立ち代わりなので、人数も多い、

ということのようですが、それにしてもすごい!

招待客が、新郎・新婦と直接顔見知りでない友人を連れて行くなんてこともあるんだとか。

費用負担は新郎・新婦の家同士の話し合いだそうですが、大変そう。。。

実際のところ、どんな感じなのか、一度自分の目で確かめてみたかったんですよね。

 

しかも、今回は行われたのはクアラルンプールから車で約3時間の、

ヌグリ・センビラン州の小さな街。

クアラルンプールの東側には大きな山脈があるため、

地図でみると、直線で行けば早そうですが、

この山越えの道路が限られ大変なようです。

 

電波も届きにくい田舎、と聞いていたのですが、こじんまりとしたのどかな素敵なエリアでした。

(以前、マレー系の友達に連れて行ってもらった、

クアラルンプールから車で約1時間のパハン州の村の方が田舎っぽかった)

 

この日は午前中にご自宅でニカーが行われ、その後、午後から披露宴。

それでは、新郎・新婦の披露宴の入場シーンをご覧ください↓

 

 

街中の人がお祝いに駆けつけたという雰囲気、

伝わったでしょうか。

新郎・新婦に続く数人が持っているのは、

結納の品のようなものだそうです。

伝統的な衣装も素敵でした~。

 

書きたいことがあり過ぎて、次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本で働くことの意味

現在の会社に転職して今月で1年になりました。

 

こちらで現地採用されている日本人は、カスタマーサポート職が多く、

私もマレーシアに来て、前の2社では、フードデリバリーとITの企業の外部委託による、

カスタマーサポートをやってきました。

業種的には、そのほか、旅行関連(ホテル・航空会社含む)や、

Eコマース(ネット販売)などが多いのですが、

私は現在、試験のカスタマーサポートという比較的珍しい仕事をやっています。

 

中でもメインでかかわっているのが、日本で働きたい外国人が受ける試験。

日本の労働力不足を背景に、政府は「特定技能」という資格で日本で働く人を、

現在の約20万人から、24年度からの5年間で82万人まで増やす方針です。

そして、ビザ申請には、試験に合格する必要があるというわけです。

詳しくは↓

globe.asahi.com

 

 

 

 

 

日本を離れ、外国で働いている私が

日本で働きたいという外国人をサポートしているって、なんだか不思議な話ですよね。

試験の予約は、人気ライブチケット争奪戦並みの大変さだったりします。

(ちなみに、国同士の取り決めなども関係しており、マレーシアではこの試験は実施していません。

マレーシア人がこのビザで日本で働くことは可能ではありますが、あまり想定されてない)

 

一方で、私はマレーシアの人に「日本はいい国なのに、なんでマレーシアで働くの?」と、

よく聞かれます。

私が思うマレーシアの魅力は、多様な人々を受け入れてきた土壌です。

中華系、インド系、イギリスなどが混じりあって、マレーシアの文化を作っているように思います。

昔、1年ほど住んだアメリカだと、英語が話せて当たり前で、

日本人に対する差別的なものも結構感じました。

でも、マレーシアでは言葉が多少わからないもの同士、コミュニケーションをとることはよくあります。

マレーシアにおける人種間の対立も実は根深いものあるようですが、

表面的にはうまくやってきた経験があり、長けているな、と思います。

 

SNSなどでは、日本に外国人が増えることに批判的な意見を目にすることも少なくありませんが、

今の日本、特に地方の労働力不足のニュースなどをみていると、

外国人の受け入れも仕方ないことなんだろうと思います。

むしろ、円安が進む中、それでも日本で働くことに魅力はある?

私たち日本人が考えてみる必要があるのではないでしょうか。

少なくとも日本にあこがれて働き始めた外国の人たちが、日本で嫌な思いをしませんように。

そんな願いを込めながら、日々サポートの仕事をしています。

マレーシアで4年目!

いつぶりの更新になるのか。。。

 

それはさておき、

3年前、2021年5月22日、初めてマレーシアの空港に降り立ちました。

あの時はコロナの影響でホテルで2週間の隔離生活。

今、振り返るとよく耐えたと思うし、もう2度としたくはないけれど、

あのロックダウンの街を味わうことができたのも、いい経験でした。

マレーシアでも去年ぐらいから、かなりコロナの影響が薄れ、

街中にかなり活気が出てきました。

私の友人の中でもマレーシアに来てくれる人がちょこちょこいます。

 

この3年を振り返ると、2回の転職(現在3社目)、引っ越しも2回。

人間関係もいろいろあり、この歳になって仲間外れに合ったり、

家族関係でも思いがけない変化がありました。

客観的にみると、マレーシアに来て運気下がってない?って感じかもw

 

でも、マレーシア生活、気に入っているんですよね。

もうこっちで骨埋めてもいいかも、と思うぐらい。

去年から今年にかけて半年ぐらい日本に一時帰国していたのですが

(その間も日本からリモートで仕事は続けることができた。その辺の話はまた)

改めて、日本で生きること、いろいろ考えさせられました。

その一つ、

晩夏から冬にかけて日本にいると、夏服から冬服への衣替えやら、暖房器具の購入やら、

四季があるのは日本の良さではあるけれど、

年中ほぼ気温が変わらないマレーシアからみると、

物が増える要因でもあるんだな、としみじみ感じました。

 

初心にかえって、ブログも書いていきたいな、と思う今日このごろ。

マレーシア国内の旅行もだいぶ行きましたが、まだまだ行きたい。

いつまで元気でマレーシアに入れるかもわからないし、

4年目のマレーシア生活もがっつり楽しみたいと思っています。

先月引っ越したコンドからの夜景

 

 

イギリスとの関係からみるマレーシア<前編>

マレーシアで2回目の独立記念シーズンを迎えました。

”シーズン”というのは、8月31日の独立記念日と、9月16日のマレーシアデーがあるから。

詳しくは昨年書いてみました。

backrole.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

昨年はロックダウンでお祝いムードはあまりなかったのですが、

今年は独立を宣言したムルデカ広場でのパレードなども復活。

特に2年ぶりということもあり気合が入っているようで、

夜通し並んでパレードを見ようという人たちなどで、ムルデカ広場周辺はごった返していたようでした。

私はゆっくり自宅コンドから、軍隊のエアショーを楽しみました。

 

この時期、マレーシアではとにかく国旗がいろんなところに飾られているのですが、

巨大なものも多いので、デカい国旗を巡る散策にトライしてみました~。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by mia_my2021 (@mia_my2021)

 

そして、この独立記念シーズンに飛び込んできたのが、

エリザベス女王(2世)が亡くなったというニュース。

エリザベス女王が即位したのが1952年、マレーシアがイギリス領から独立したのが1957年なので、

エリザベス女王大英帝国の終焉の象徴といわれるのもうなずけます。

改めて調べてみると、エリザベス女王がマレーシアを訪れたのは1972、1989、1998年の3回。

日本は1回なので、やはり独立後も関係が深かったことがうかがえます。

そもそも、マレーシアは現在もイギリス連邦の一員。

イギリス連邦の正式名は「Commonwealth of Nations」、略称「コモンウェルス」で、
必ずしも英国王を元首とする必要はなく、現在は旧植民地など計54カ国が加盟しているそうです。

コモンウェルスのオリンピックにあたる「コモンウェルスゲームズ」もちょうど先月開かれていました。

イギリス連邦は総人口24億人超で全世界約77億人のほぼ3分の1。

GDPは11兆ドル超で、アメリカ(約21兆ドル)、EU(約18兆ドル、イギリスを含む)、

中国(約15兆ドル)に次ぐ巨大市場(いずれも2020年)。

イギリスがEUの脱退を決断できたのは、こうした独自のネットワークの存在もあったようです。

特に安全保障に関しては近年、「5カ国防衛取極」(英、豪、ニュージーランド

マレーシア、シンガポールの5カ国が加盟する軍事同盟)の活動を活発化しているそうです。

こんな記事も見つけました。

www.bbc.com

 

 

 

 

 

この記事にもありますが、マレーシアの政治に長年影響を及ぼしてきたマハティール氏は、

イギリスで教育を受けなかった最初の指導者だったことが、

日本などアジアに学ぼうという「ルックイースト」戦略を打ち出した背景にあるようです。

 

普段の生活では、マレーシアの英語はイギリス英語なので、

グランドフロア、1階(実質2階)……、

持ち帰り=take away(アメリカだとtake out)だったり、

イギリスとの関係を感じることは多かったのですが、

改めて歴史的にも振り返るいい機会になりました。