マレーシアで初ラマダン&ハリラヤ <4・5月の振り返り・前編>
イスラム教がメインの国に来て、初めてのラマダン&ハリラヤ。
興味深々で、とりあえず私もラマダン入りから約2週間の断食に挑戦しました。
断食といっても、日が昇っている間だけなので、たいして大変ではない!
というのが私の感想です。
こちらは日の出が7時前後で、そんなに長時間断食しないといけないわけではないのです。
ダイエットのfastingと思えば、そんなに苦行でもない気がします。
ただ、こちらのムスリムの人は水分も摂取しないのですが、
暑い国だけに水分は取らないと、熱中症になったり体に良くないのではと思い、
私はお腹がすいたら水を飲んでごまかしてました~。
こちらの人には「水もがまんできないのか」とちょっとバカにされ気味でしたが、
ラマダン中でも水分摂らず運動してたり、その方が信じられませんw
ラマダンはいつから?
太陽暦とは1年ごとに11日ぐらいずれているため、
私たちからみるとラマダンの時期は毎年変わることになります。
今年の場合は4月3日が始まりでしたが、
これ、日本のように日の長さが夏と冬で違う国だとラマダンがどの季節にあるかで、
断食しなければいけない時間の長さが変わってくるわけです。
来年からしばらく日本的には冬のラマダンになるようなので、良かった!
もちろん場所によっても、日の長さは違うので、
北欧で白夜の期間とラマダンの時期が重なったりしたら大変ですね~。
ラマダン明けはいつ?
では、ラマダンが終わるのはいつか?
実はこれについて、今年は珍事がありました!
もともとカレンダーでは「5月3日」となっていて、祝日になっていたのですが、
新月が一日早く見えてしまったとかで、
5月1日の夜8時過ぎに「5月2日からラマダン明け」と宣言され、みな大パニック。
現代の技術で月の観測をしていて新月が見える日が予測からずれることなんてある⁈
というのが、私からすると大疑問なのですが、30年前の1982年にも一度あったんだとか。
そして、なぜみんなパニックになるかというと、
要はおせち料理などお正月の準備は大晦日の31日にしようと思っていたのに、
30日の夜8時から翌朝までに準備を終わらせないといけなくなったといえばわかるでしょうか。
ラマダン明けのお祝いの料理については後日また詳しく書きますが、中でもKetupat(クトゥパッ)という、
椰子の葉をひし形に編んだ中にお米を詰めて茹でた
ものは、数十個単位で作らなければいけないらしく、「今日は徹夜だ」とみんな大慌てのようでした~。
ラマダン明け=ハリラヤ?!
私はこちらに来るまで、ハリラヤ=ラマダン明け、と理解していたのですが、
こちらでは、ラマダン明けのお祝いのことは通常「ハリラヤ・プアサ」と呼ばれます。
Hari=日、Raya=偉大な、Puasa=断食、という意味だそうで、
イスラム教(アラビア語)的にHari Raya Aidilfitri(ハリラヤ・アイディルフィトリ)ともいいます。
実はラマダン終了後、約2カ月後に「ハリラヤ・ハジ」というお祭りもあり
これは世界中の信者が聖地・メッカに巡礼をする月の最終日を祝う日。
ヤギやウシなどの動物の肉を捧げたりすることから、
「聖地巡礼祭」または「犠牲祭」とも呼ばれるそうで、ハリラヤを使い分ける必要があるそうです。
ラマダン中の食べ物
■デーツ
この時期、欠かせないのがデーツです。
ナツメヤシともいい、最近は日本でも割と見かけるようになりましたが、
デーツといってもいろいろ種類があるようです。
どの種類がおいしいのかマレーの人に聞いてみると、人によっても好みがいろいろ分かれました。
日本でもダイエット中に良いと注目されているデーツですが、
デーツについてもっと詳しく知りたい方は、こんな記事がオススメです。
今住んでいるところの近所にはデーツ専門店もあり、
ナッツをはさんだり、チョコレートでコーティングしたものなども売っており、
お酒のおつまみに合いそうなものなど、いろいろ奥が深く、
デーツもいろいろ試してみたいと思っています。
そのほか、断食のラマダン中や、終わってハリラヤ・プアサならではの
食べ物の楽しみ方がいろいろあるので、また次回に続く~。