転職1周年<後編は、なぜかマレーシアの転職事情>

前編で書いた突然の転機から、怒涛の1週間でした。

一言で説明すると、社内のゴタゴタに巻き込まれ、マレーシアではや再転職?!ってなってました。

社内のゴタゴタについては詳しく書けないことも多いので、

後編はマレーシアでの転職事情編という感じかな。

 

実は、今春ごろからマレーシアはロックダウンの影響で、

出入国管理局(イミグレーションオフィス)が閉鎖され、業務が完全ストップ。

なので、私は入国した5月以降、VISAが正式に承認されていない状態で、
観光で許可されている滞在期間90日を過ぎると、厳密には不法滞在者になりかねない状況でした。

このため、外出時はとりあえずAppoval Letterという入国許可証を

念のため持ち歩くといった対策をしていました。

そして、8月になりようやくイミグレが再開。

雇用パス(EP)といわれるVISAのシールが貼られたパスポートが

やっと8月27日に戻ってきてホッとしたところでした。

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雇用パスはこんな感じ。VISAスタンプということも

ありますが、実際はシール状。
ちなみに日本政府発行のVISAシールは結構ちゃちい。

雇用パスに必要な約500リンギットの領収書を

兼ねているのか、値段が明記されており、

お国柄を感じさせます。

 

 

 

そんな矢先に突如起こった社内のゴタゴタ。

私の勤務先は2社(A社とB社)の合弁企業だったのですが、合弁が解消され、
A社の100%出資に変更となり、A社とB社で仕事と社員の奪い合いといった状況になったわけです。

一番の問題は、当初はB社からのみ

「A社に残っていても仕事がなくなるから、みんな移籍するしかないですよ」

といった説明が社員にはされたこと。

しかも24時間以内に決断したら、特別ボーナス(インセンティブ)があったり、

管理職へは先に説明を行い、管理職は全員すでにB社への移籍を同意しているので、

と一般社員に圧をかける用意周到な手はず。

突然の合弁解消→移籍、とかは外資あるある?!

とは思ったものの、さすがに24時間で決めろっていうのはおかしくない????
(B社的にはインセンティブという言い方でしたが、現実は強要に近かった)

って思っていたら、A社とB社の間のゴタゴタ状況がみえてきたというわけでした。
これは移籍というより、転職に近いと、私的には状況把握しました。

 

背景として、今マレーシアには多くのBPOが進出しています。
BPO=Business Process Outsourcing(ビジネスプロセスアウトソーシング)のことで、

勤務先もBPOの一つ。

コロナでリモート全盛となったこともあり、

日本向けのコールセンター業務などをマレーシアから行っている事例は多く、

先日も、同期入社だったけど、すでにほかのBPOに転職した人とランチをして、

こちらの転職事情など聞いたばかり。

いつか転職もあるかな、とは思っていましたが、まさかこんな急に?!

特にこちらの転職で気を付けなればいけないのが

通常3カ月程度のNotice Periodが設定されている点。

退職の意思を会社に伝え、その期間よりも早く辞めたい場合は

ペナルティーを支払う必要があったりするようです。

さらに、転職に先立って勤務先からRelease Letterをもらう必要があり、

それがもらえない場合、最悪、一度日本に帰国する必要があるんだとか。

 

う~ん、やっと新しい家に落ち着いたばかりなのに、日本への帰国は絶対避けたい!

という観点から、万が一A社でもB社でもないほかの選択肢を考えなけばならない状況を想定し、

最終的に、Release Letterを保証してくれたA社残留を私は決定。

当初のウソの説明を不満に、一度はB社に同意したもののA社に戻ってきた人も多く、

私たちのチームはほぼ全員がA社残留となりましたが、

信頼していたチームリーダーはB社を選択という、ちょっと悲しい結果になりました。

立場が違うと見えていることも違うんだろうな、と納得するしかないのですが、

しばらくこの騒動の影響は残りそう。

どういう選択をするのか、何を優先順位に生きていくか、

2年目に向け改めて突きつけられたできごととなりました。